EC研究会(2015/12)

情報処情報処理学会のエンタテインメントコンピューティング(EC)研究会に参加しました。一度参加したかったというのもあるのですが、場所がYahooだったことと、テーマにひかれてというのもあります。

聴講した発表は以下のとおり:
「応用研究は実サービス化可能か」ヤフー株式会社 先端技術応用室 坂本さん(元ATR、和歌山大)

・応用研究の定義とむずかしさ
 比較実験が難しい研究
まったく新しいコンセプト、基礎技術の要素は弱め
サービスや機能は明らかに便利、新しい→実用性→ユーザ数→実サービス化を目指す

・なぜ便利なのに世間で使ってもらえないのか
 マネタイズできないから? 広告入れやすい・イベントプロモーションも可能

・似たアイデアのサービスが出てこないのか
 企業家やエンジニアは論文を読まない
新規性はたいていの現場の事情に合わない
実装は困難 細かな部分が書かれていない (GitHubがよい)
有用性は主観評価が多い コントロールされた実験ができることはまれ
ビジネスのアイデアは儲かるかどうかもしくは「世の中を変えるのか」
ネタは他のリージョンもしくはライバル調査→論文にはどのくらいのユーザに使ってもらえるか書いてない

・実サービス化するには
サービス側のロジック:毎日の目標(KPI)達成が目的、TODO山積み、リソース不足
導入できるもの・できないもの:KPIへの効果が不明なものの導入はリスク 関係なさげに見えても下がってしまうかも、障害が増える可能性
 一方よそが導入した話題のネタはすぐ導入検討:遅れてはユーザ獲得で取り返しがつかない
担当者にモチベーションがあると◎:コスト・リスク<モチベーションであるか否か
応用研究が求めるKPIへの効果の検証
 現在はPaaSがあって比較的サービス化しやすい